自宅の約3帖の部屋をドラム教室用の防音スタジオとする為に、自作DIYにて素人施工なので試行錯誤しながら製作しています。前回に引き続き内部建屋の防音壁を建てて、仕上げの防振床部分の製作にかかります。
お盆休みを挟んだり、猛暑で作業のペースがなかなか上がりませんが、それ以上に後半の構造物の詳細設計や組み立て順等机上作業にかなりの時間がとられ、かつ組み立ても精度が要求されますので時間ばかり過ぎてしまい想定以上に時間がかかってしまいブログのアップも停滞気味になってしまいます。
前回続きで、入口の壁の製作です。教室から防音室に入ったところの防音室入口左側の壁にあたります。よって、この壁と入口となる扉枠との角度が有ります。
その角度は30度と鋭角ですので、手持ちの工作機械でそのままでは、切り出せないので治具を余った端材でこしらえてカットします!
12㎜のコンパネに基準位置となる当て木を背面に付けて、スライド鋸でカットを入れて、そのカットラインに対して30度になるよう、端材を固定した簡易治具です。傾斜でカットする場合は、きっちりクランプ等で滑らないよう固定しないと精度が出ないので固定には注意が必要です。
パーツの切り出し完了!
切り欠きを設けて組んでいきます!
既存の壁と90度で結合させるので1×4材で補強を入れておきます。この補強板は内壁の固定ストッパーにもなります。
枠が完成しましたのでこの枠の傾斜を利用して石膏ボードにも傾斜をつけていきます!あらかじめ表と裏面に計算からカットラインを求めてカッターで切込みを入れて、長い側で切断し、カンナでひたすら削っていきます!(;´Д`)
表面の紙をカッターであらかじめ剥がしてからカンナをかけるとスムーズに削れます!
カット時の30度傾斜がついた木材をガイドにしながら調整していきます。
真横から確認して傾斜を確認します!
木材と違い石膏ボードはこういう調整は楽ちんです!外の壁が完成しましたので内になる壁も同じように加工します!
最後の仕上げは端材に紙やすりを固定したもので、面に沿って軽めに削って調整完了!
ボードに1.2㎜遮音シートを貼って繋目をコーキングしておきます!
枠に沿って等間隔で、ビス固定します。
内側をコーキング処理しておきます。
完成しましたので設置位置にセット!
車用のジャッキで天井を少し持ち上げて仮セットします!
一旦外して壁との接合部に1.2㎜の遮音シートを貼っておきます!
再びセット位置に持っていき接合部にコーキングを打ってクランプで結合し、垂直が出ているか確認して微調整します!
問題がなければビスで固定します!
傾斜部と扉枠を固定するのに密着度を高めるための1×4材を設けます!
アルミのアングルを用いて固定していきます!
完成しましたので25㎜のロックウールを施工します!
続いて50㎜グラスウールを施工します!
一応傾斜部にもグラスウールを施工しておきます!
1.2㎜遮音シートを貼っていきます!
この傾斜の壁は、12.5㎜の傾斜加工済みの石膏ボードで塞ぎます。
入り口側の傾斜部の隙間は、入口枠を設置時にロックウールを施工予定です!
横の壁のパンチング加工を行う為、9.5㎜の石膏ボードを寸法で切断して、穴あけ位置をケガいておきます!
パンチング加工ですが、とにかく石膏ボードのカス処理が問題になります。初代のサイクロンはユニットがアルミの鋳物っぽいやつで本体が埋め込みタイプをチョイスし転がっていたペール缶を用いて製作しました。素材がプラスチックだと静電気で埃が付着するのではと思い鋳物っぽいタイプにしましたがユニットが小さいので、物自体悪いものではないのですが単品で使用するには非力感がいなめず、本来であれば同じものを複数使用してマルチサイクロンで製作した方が良いように感じておりました。今回、改造するか検討しましたが、以前から気になっていた一回り大きいプラスチック素材のユニットを試したいのもあって新規に設けて、2段で直列処理することで掃除機の清掃頻度を下げる目的で投入しました。掃除機自体もサイクロンタイプでこういった工作時には、紙パック式より清掃する手間がかかりますが、経済的で良いです!接続完了!
作業にかかります!
結果は1段の時よりかなりましになりました!初代ペール缶の蓋の開け閉めがワンタッチではないのでゴミが有る程度溜まるまで、めったに開けないのも良くないのでバンドと蓋だけ変更する必要がありますが細かなゴミが新規に追加したペール缶に溜まりますので当面はこれで様子を見てみることに!これだけのゴミが新規側に溜まっていますので、初代のサイクロンは大きいゴミは分離できても細かな埃は通過しているのがうかがえます!やはり、今後改造してマルチ化する必要がありそうです!(;´Д`)
壁に設置してコーキング処理して教室側の壁、完成!
対面の風呂側の壁もパンチング加工済み9.5㎜石膏ボードを半分にカットしてビスで固定しコーキング処理します!
これで床面のこの位置まで施工が可能になりますので、10㎜の防振ゴムの敷設の検討に入ります!当初はこの防振ゴムだけで浮き床構造とする予定でしたが構造強化の変更で大量に余ったので床の仕上げで防振床として使うことにしたものです!1mの長さの150㎜幅×2と100㎜幅×4の物です!
カットして設置位置の検討に入ります!
板のつなぎ目を意識して配置を決めていきます!100㎜幅の物を100㎜サイズでカットして間に入れていきます!
入り口付近は傾斜が有るので傾斜に合わせて配置を決めます!
入り口の踊り場付近で区切ることにしました。施工するには、横の壁ができてる必要がありますので、一旦床の作業を中断し先に壁を作ることにします!この壁は、吸気側のサイレンサーを設ける為に変形しています。材料を切り出します。
切り欠きを設けて木組みします!壁内の構造も細かくなってきます。上下で分けることで内張りの壁を貼る範囲を分割することで床や天井の内張りの作業順を阻害しないようにしています。
石膏ボードを切り出して遮音シートを貼ります!
ビスで固定してコーキング処理しておきます!
設置位置に仮置きして垂直等確認します!問題ないので接合部にコーキング材を塗布してクランプを使用してビスで固定します!
床の仕上げに必要な下の範囲だけ壁を施工します!25㎜のロックウールをその範囲に施工します!
50㎜グラスウールを施工します!
パンチング加工済みの残りを真ん中で切断してビスで固定し貼り付けます!
残るこの上のボードを貼れるのは、最後の3枚目天井がこの柱の上に乗った一番最後になります!道のりはまだ遠い・・・
同じように50㎜グラスウールを施工していきます!
このサイズで9.5㎜石膏ボードを切り出し、パンチング穴を開けてビスで固定し貼り付けます!
これで床の仕上げ処理に戻れます!室内の採寸を行い横幅が確定しましたので12㎜コンパネを寸法に合わせて切断します!一応当たり前ですが、平行がほぼ出ていますが隙間を確認しておきます!周囲に5㎜空間が開くサイズで仕上げています!ちなみに1568㎜と部屋の横幅は約1m58㎝とドラムセットをギリギリ設置できるサイズとなっております!フル規格でのドラムセットは厳しいので小口径でのドラムセットになります!
板の上を歩いて防振ゴムの状態を確認します!この間隔配置で問題なさげです!
一旦外してコンパネの周囲に5㎜×15㎜のエプトシーラーを施工します!
防振ゴムもボンドを用いて床に固定しておきます。設置します!良い感じです!
床の2枚目にかかりますが天井同様、傾斜が有りますのでケガいて切断します!丸鋸で切断するので定規をクランプで固定してガイドとして切断します!
切断した端材がそのまま3枚目の床で使用できるか長さを確認しておきます!想定では、この端材で加工可能と考え2枚のみの購入でした。ばっちり流用可能でした!
1枚目と同様、両サイドにエプトシーラーを施工します!板の接合面は、木工ボンドを塗布して10㎜のステープルを用いてタッカーで留めておきます!
入り口にも床で使用した20㎜のバーチクルボードを寸法に切って見切り及び底上げ材として使用しました!3枚目をその入り口の角までとして切り出して仮置きします!
問題なさそうなので周囲にエプトシーラーを施工します!この上にもう1枚、板どおしを固定する為に施工する必要があるのと最終タイルカーペットを敷きますので、壁と切り離すべく接触を防ぐ目的で今度は壁側の周囲にエプトシーラーを貼っておきます!
当初は、同じようなコンパネをもう一枚上から貼って一体物となるようビス固定しようと検討しておりましたが、天井裏に自宅建設時にフローリング材1セット2畳分、工務店の粋な計らいで頂いてたのがありましたのでそれを使うことに!仕上げはカーペット敷きになるので少しもったいない気もしますが残しておいても仕方がないので使うことに!13年ぶりに日の目をみました!梱包していた段ボールが風化しており、その時間を感じさせます!中身のフローリングは奇麗でした!
本来ですとフローリング用のクギで見えないように隠しますが今回は床の厚みも12㎜しかないのと機能を優先してびっちり等間隔で下のコンパネと一体になるように固定する方向で行きました!木工ボンドを均一にボンド用の櫛を用いて塗布した後に張り付けて固定しますが速乾ではないノーマルの木工ボンドではありますが、もたもたしてるとゴム状になってしまいますので素早くビス打ちしていかないとなのですが、フローリングのはめ込みもありますので接合付近のビスは、仮止め状態にしておいて、隣のフローリングが貼られた後で締め付けるようにしないと、はめ込みで四苦八苦します!しかも入り口付近は傾斜が付いていますので、切断して仮置き、微調整してと、とにかく時間をかけないよう素早く行う必要があり大変です!(;´Д`)
何とか完成!防振ゴムの上に設置されていますが上を歩いてもしっかりした普通の床のように一体感が有ります!フローリング貼りは、私が中学生の時に、親父がいきなり、自宅の2階の自分達が使用していた8畳、6畳の畳張りの和室に対して、畳を剥がしてフローリング貼れ!との指示で親父の指導の下、弟と二人で必死こいてフローリング貼りをしたのが思い出されます!
このフローリング範囲がドラムの設置範囲ということになります。もう少し奥行きがあれば、フル規格でのドラムセットも可能でしたがこればかりはどうしようもありませんので、この部屋サイズに合うドラムセットで検討します!
床のカーペットは新調しますので汚れ防止の為、最後に施工しますので、周囲の壁の製作に戻ります!ビールサーバー側の壁の製作です。木材を切り出し石膏ボードを切り出して遮音シートを貼ります!
木枠を組んで、その上にビスで固定します!この辺は、全て壁は同じ感じで製作しております!時間は大きさにかかわらず内部構造や傾斜の有無で変わってきます!
仮に設置して垂直確認します!問題ないようなので接合部にコーキングを行い、クランプを使ってビスで固定していきます!
入り口右側の傾斜付きの壁の製作にかかります!ここからは加工もですが組みつけの精度も求められます!傾斜での接合は、少しでも傾いたりすると隙間が発生しますので、とにかく難しいです!(;´Д`)
入口の左側壁は30度に対して、今回の右側壁は60度での作成なので石膏ボードも先に傾斜処理をしておきます。今回からカッターで切込みを入れて割る方式で行いました!防音扉の製作もそろそろ具体化しないといけない中で、今までは、石膏ボードをノコギリでひたすら切断していましたが、ネットでそれらを検索して調査してる中で先達において石膏ボードを、カッターで切込みを入れて割る方法をされてるのを拝見してこの方が寸法もきっちり出るのと同時に、残った端材の寸法もキッチリそのままでますので、そうするようにしました!傾斜に関しても鋭角では厳しいですが、60度くらいであれば、内部は欠落したり山になったりしますがヤスリで削ったり、接合でコーキング処理しますので問題なしです。理にかなった方法だと思いました!その上に遮音シートを貼ります!
木枠を組みます!
60度の傾斜部に接合時の補強を兼ねて1×4材を組み込みますが長手方向に60度と30度の傾斜をつけてカットしないとなのですが、60度の方は、手持ちのテーブルソーで行えますが30度はそのままでは無理ですが、幅の関係で45度でも面に対してツライチに設置できましたので、45度でカットすることにしました!
前回はアルミのアングルで固定しましたが今回はそれらが入る余地が無いので、斜め打ちで固定することに!ドリルでガイド穴を開けておきます!当たり前なのですがクランプでガッツリ固定しておかないとズレます!
ビスの頭がツラ面に出ないように処理しておきます。
木工ボンドとビスで固定します!
最終的に入り口の木枠にビス打ちしてこの板に密着できれば良いのでそこまで精度は必要ないのかもしれませんがツライチに仕上げます!
この壁には、音響用のケーブルを通す為の60パイのクーラー用のスリーブを設ける穴を開けておく必要がありますので開けておきます!
当初は天井面に設けるつもりでしたが、天井との隙間が10㎝程と狭いためこの位置にすることにしました。クーラー用の粘土でケーブルを通した後、塞ぐつもりですが音漏れの具合を見て防音カバーが必要となっても、この位置であれば加工も可能なので施工しました!
あらゆる方向から垂直が出ているか確認して微調整します!微調整は床との間に1.2㎜の遮音シートを挟み込んで固定してを、くり返しながら追い込んで最後はコーキング材を塗ってビス固定して完了!
これで防音室の形状がはっきりわかるようになってきました!壁の下側を仕上げていきます!25㎜ロックウールを施工します!傾斜部もロックウールの端材を直角部の寸法を調べて長方形を切り出した後、対角で垂直に切断すれば、サクッとはまりますので簡単ですが、欲を出して長くすると垂直に斜めに切り続けるのが大変なので10㎝ぐらいまでで行うのが効率的で良いです!寸法が合わない場合は、あとでロックウールのちぎれたものを押し込んで固めてしまいます!
50㎜グラスウールを施工します!
対面の壁も構造が同じなので施工しておきます!ただこちらの壁はパンチング処理した壁になりますので、グラスウールが出てこないよう処理しておきます!
奥の壁にもグラスウールを施工します!
その上から1.2㎜遮音シートを貼り付けタッカーで固定しておきます!
9.5㎜石膏ボードを切り出してパンチング加工を行います!
石膏ボードをビスで固定して完成!
この窪んだ部分にPA等の機材設置予定です。この上の吸気側サイレンサーを設置する中間蓋部分の製作にかかります!
まず蓋部分の石膏ボードを切り出して壁の上に乗せて寸法が出てるか確認します!
傾斜部も鉛筆でなぞって、寸法及び角度がきちんと出ているか確認します!ばっちり出ていますので、机上での計算した寸法そのもので木材を切り出します!
現状はここまでです!次回、この中間蓋を組むところから開始します!かかった経費も次回計上します!