自宅の約3帖の部屋をドラム教室用の防音スタジオとする為に、自作DIYにて素人施工なので試行錯誤しながら製作しています。前回、ニードルフェルトが施工途中で無くなったので商品待ちで、進めれる部分から開始しました。
教室側にも制振シートと石膏ボードを貼る為の準備を行います。これを先に行わないと、吸気用のファンや、排気口の設置ができないので進めます!
まず排気口用の開口部内の電線を邪魔にならないところに固定します!
グラスウールに切れ込みを入れてダクトが通るように切り口をテープで固定しておきます。
吸気側も処理しておきます。
石膏ボードを貼った後、スイッチを復元しないといけないのでその準備にかかります。
上記写真のスイッチは、壁が分厚くなるので固定金具自体をコの字型のタイプ(下写真)に変えないと固定できません。
配線やスイッチが切断されない位置等に移動させないといけないのでマイナスドライバーを使って枠から外します!
外したら壁の裏に押し込んでおきます!これでノコギリ作業が楽になります。
こちらのタイプは、押すだけで外れるので楽ちんです!
接続BOX内のノコギリ刃が干渉しなさげな位置に、テープ等で固定しておきます。
横及び縦の位置を基準を決めておいてメジャー等当てて位置を写メッっておきます。
下側のコンセントも同様に処理します。
コンセントは一体型なので、一旦外して単独のコンセントに差し替えておきます。
スイッチと同じように処理してBOX内に押し込んでおきます。5か所、復元しないとなので結構大変です!(;´Д`)
もちろん上部には、吸気及び排気口の穴もありますのでそれも復元しないといけません。新しく設けた勝手口の周囲が少し既存の壁と段差ができていますので、制振シートを貼って段差を解消しておきます。
その上から1.2㎜制振シートを貼ります。
スイッチ穴等をあけていきます。
今回は、上下の廻り縁等は、制振シートは貼らず、被せもせずに突合せで行い、石膏ボードの段差をなくす状態で施工します。
12㎜石膏ボードを貼って、ひたすらスイッチの復元を行います。スイッチBOX内もニードルフェルトで空間を埋めておきました!
スイッチの復元完了!
続いてコンセントの復元も行います!
吸排気口部は、一度石膏ボードを仮で貼っておきます!
この状態で、防音室内側から、切断する穴の位置を確認します!
鉛筆等で各々ケガいておきます!
石膏ボードを取り外して、ケガいた円から中心を求めて、100㎜のホールソーで開口!再び元に戻して完了!
吸気用のファン用の電源ラインを通すための溝を掘ります。
当初は、吸気ファンの電源線をカットして直にAC線に繋げようと考えておりましたが、コンセントはそのまま残した方が、故障等の交換時等に再加工しなくても良いのでそのままコンセントを天井裏まで引き回すことにしました。その為、パイプファンの専用枠の電源通し穴をそのままの状態では、通りませんのでニッパでカットし電源線を通しました!
これを、吸気口にセットして天井裏に通しておきます。
ファンは、宙ぶらりんにしておいて、吸気側の消音する為の構造物であるサイレンサーの製作にかかります!
12㎜のコンパネをベースに仕切り板として、使うには加工しやすい大きさだったので30㎜×105㎜の杉板をチョイスしました。ファンも100㎜なので風量も考慮してそのサイズにしました。ただ、壁に開いている穴径は110㎜なのと、オフセットが有る為に受け口は縦に使って、130㎜程で高さを確保しました。なので12㎜のコンパネで130㎜から105㎜に高さが変わる仕切りを作っています。
本体部の105㎜の高さ部分をサクサク切っていき、仮置きして様子をみます!
固定していきます。
この中に消音材のクッションを敷いていきます。車のデッドニングで使っていた残りが倉庫にあったのでそれを使います。カットするのにマジックペンの黒を使ってケガいていましたが、裁縫用のチョークみたいなのがあったので、それを使ってみました。
マジックペンより使いやすくわかりやすいです。裁縫用のハサミで、カットしていきます。カッターは、材質の特性により、ボロボロと中のクッション材が出てきて使えません!
大きいサイズのはタッカーで留めていきますが、間の小さいやつや、天井部や壁面で、剥がれ落ちてきたら困る部分は、ボンドを塗って固定しておきます。
蓋をするので、クッション材の厚み分、短くカットしてあります。
吸気口の接続部分は、エプトシーラーで隙間ができないようにしておきました!
防音室にセットして固定します!
これで吸気用のパイプの出代も確定しましたので、パイプ内のジョイント部に気密テープを貼って空気が漏れないようにしておきました。
端材処理も兼ねつつ消音効果を狙って、素材の異なるニードルフェルトもボンドやタッカーで固定していきます!
気密性を上げる為にエプトシーラーを貼ってましたが、結局、木材どおしの隙間が有りそうなのでコーキング処理を行っておきました。蓋を製作するのに桐の素材が、端材で倉庫に眠っていたので加工し使用しました。
この蓋にもエプトシーラーを貼って、メンテナンスを考慮して開口可能としましたが、結局のところ、メンテナンスするといっても詰まったとかの異常時にしか開けないと思いますし、色々テストしてる中で、コーキング処理をした方が良さそうなので、コーキングすることにしました。まぁ異常時には、ゴム状のコーキング材なのでなんとか開口はできます。それと、桐の素材で作ってしまいましたが、やはりというか、重たい素材で作った方が、良さそうです。この後は、コンパネ12㎜で加工するようにしました。
消音効果を上げる為に物置に転がっていた、硬さの違うウレタンクッションを投入することにしました!
極力、空気の流量をファンの100㎜Φを確保するようにしながら、端材等を壁面や角に貼っておきました。
写真ではウレタンクッションが通り道を塞いでるように見えますが、手前、奥、手前、奥という具合に交互に配置して、空間は確保されています。
クッション材で蓋を作っていきますが、出口を先に仮置きして開ける大きさをケガいておきます!
残りの部分を作成していきます。
1.2㎜の制振シートを12㎜コンパネ蓋に貼って、出口の穴を加工しておきます。
写真では、わかりづらいですが、クッション材の蓋すべてにボンドを塗っておきます。
ボンドが乾かぬうちに蓋をビスで固定していきます。
一応吸気側のサイレンサー完成!
内部建屋が建つと、この出口から100㎜Φアルミ管で内部建屋用の吸気側サイレンサーに接続する感じになります。
この時点で、配管関係のルート等を確認してる中で、思わぬ失敗に気が付きました!製作したサイレンサーですが、出来るだけ大きい方が消音効果も期待できると思って見切りラインを越えて作ったのですが、その見切りラインは、内部建屋の壁面でもありますので、その上空に、このサイレンサーが3㎝程はみ出す形で内部建屋の天井付近に食い込むことになってしまいます。
流石に取り外して作り直す気力は無いので、内部建屋の干渉する部分を手間がかかりますが凹まして干渉しないようにする方向で行くことにしました。
次に通信系の配管穴75㎜Φの制作にかかります。
天井裏の穴をあけるエリアに、12.5㎜の石膏ボードを該当エリアに上から貼って厚みを増しておきます。防音性に期待を込めてと、開口部のカバーの厚みが、上下で干渉しないようにです。ホールソーで開けていきます。
ある程度開けると、下の天井面にガイドドリルが出てきますので、その穴に枠木の中心に、ガイドドリルと同じ大きさのドリルを突っ込んでおいたもので、位置決めして天井面に固定しておきます。切断できるように、ビスの位置は、ホールソーの外になるようにしておきます。
ホールソーで開けていきます。
石膏ボードが飛び散らないようにシートで受けてお置いて仕上げていきます。
石膏ボード3枚分とコンパネ1枚分の厚みで開口!もちろん厳密に言えば間に制振シートも入ってます。
名称忘れちゃいましたが、筒を一旦長さを確認する為、入れて確認します。
天井裏からマジックペンで切断位置をケガいておきます。
切断して開口部カバーを装着します。天井裏側は、これ以上触ることはないのでコーキングで隙間を埋めて固定しておきます。
下の天井側は、装飾がされる可能性があるので、エプトシーラーで押し込む形で行こうと思います。
押し込んで完成!開口部どおしの間隔が、石膏ボード1枚分も無いので、追加して正解でした!
これでようやくニードルフェルトの残っていた部分の処理にかかれます。
ビールサーバーコーナー横の面から施工していきます。次に横面は、天井面と一体にしたいので前回同様、脚立にサポートバーを設けて施工開始!
開始位置は、点検口の見切り枠からスタートしました!
ニードルフェルトも裁縫用のチョークが活躍!
不要部をカットして完成!
我が家のわんこ達は、僕が作業してる最中は、教室側でくつろいでおりますが、作業がひと段落して、道具の片づけが始まり掃除しだすと、その様子を見てなのか、散歩要求しにやってきます!(;´Д`)
天井の空いている部分を埋めていきます!
サイレンサーの上部もかかるように施工しておきます。
一応ここまでにしておいてニードルフェルトの施工は完了!
いつものテストを行います!
結果ですが無音状態で37.4dbで、叩いて防音室内102.8dbです。
教室側で78.5db、リビング側で64.2db、ガレージ側で64db、里道側で63dbでした。
前回と比較してみると、前回より数値が増えております。前回まではリズムをメインで叩きましたが、タムやバスドラをバコバコ叩いて重低音を強調した叩き方で1分内のMAX叩きとしました。この日は、雨が降っていて、試験時の天候具合も影響があるかもしれません。というのも表で聞く感じだと、強烈に雨は降っておりませんが、雨音でかき消されている感じで、湿度も高くこれらの影響もあるのかもしれません。センサーに対して感じる音は、防音室内は、ニードルフェルトで反響音は押さえれてる感じで、防音室外も全体として音がマイルドになった感じです。ただ、ビールサーバーコーナーで音がこもった感じで、やはりこのコーナー部にも消音対策が必要と感じました。全体としては、防音効果が高まってる感じを受けますので、センサーはやはり参考程度とみなした方が良いかもしれません。
センサーと言っても基本マイクと同じなので、上の写真場所で写真を撮った後、MAXの数値が更新されており、どうやらシャッター音で一気に数値が跳ね上がったみたいでした。63db=>67.8dbですので、音源からセンサーまでの距離や周囲の状況で数値が大きく変わることがわかってきました。
それと、後日、コロナの移動自粛要請が解除されたことをうけて、一番最初にテストを一緒に行った大阪の弟が、我が家の倉庫で保管していた中学生時代バンドをやり始めた時に最初に購入したエレキギターを、取りにやってきましたので、一緒にテストを行いました。
弟も防音自体は、かなりできていると言い、ただバスドラやタム等の空気を伝わる振動が大幅に抑えられているものの気になると言えば気になるなーと感想をもらしていました!
中音域~高音域は、既存壁での防音対策だけでも十分効果は出ておりますので、この後製作する内部建屋の低音域の対策である、防振、制振機構の作り込みが重要ポイントとなりそうです。
排気口側のサイレンサーの制作にかかります。
吸気口側より短くなっておりますが、基本同じ構造で行くことにしました。
1㎝ほど高くしようかと思いましたが、スライド鋸の最大切断長が32㎝程なので、作業効率を考えて32㎝で高さを修正しました。
ビスで固定し、コーキングして横に蓋をしていきます。
100㎜Φアルミダクトを壁穴に仕込んでおきます!サイレンサー装着時にパイプを壁面以下にしておかないと引っ掛かりますからコーキングを打ってもズレて意味がないのですが、装着してからだと中まで十分にいきわたらない可能性がありますので、一応コーキングを打っておきます。
教室側は、サイレンサー装着後カットします。
サイレンサーを仮止めしてズレが無いかチェックします!
問題がなければ、ビスで固定していきます!
配管の出具合を調整してコーキングしておきます。ダクト長が確定なので教室側の不要部を糸鋸の刃で切断します。玄関の網戸施工時に付属していたものが転がっていたので、壁面に刃を沿わしてカットしました!
吸気口側と同じように吸音材の10㎜クッションシートを貼っていきます。
仕切り版も施工していきます。
消音効果を期待してウレタンスポンジ、端材等ボンドで貼っていきます。
貼れば貼るだけ、気流の妨げになるのでこちら側は、自然吸気なので控えめにしておきました。
蓋用のクッション出口の加工を行いますので仮で蓋をセットしてケガキます。
残りの部分を作成していきます。前回の吸気側は、蓋の為のオフセットがきっちり過ぎてツライチになってしまっていましたので、今回は少し出る感じにして面で押さえつける感じにし気密性を確保しました。
と言っても結局、コーキング材で接合部を施工しますが・・・
制振シートを蓋に貼って、取り付けます!
前回、軽い素材の桐で蓋にしていた取込部分は、同じコンパネ材で施工しました。重さが桐より有りますので、蓋を叩くと、重めの音がします。排気口の取り込み口を取り付ける為、エプトシーラーを貼っておきます。
押し込んでビスで固定して装着完了!
サイレンサーの機能としては、効果が出ていると思われます。タブレットで音楽を再生して作業しておりますが、これらの音が教室側の開口部で聞いてもほぼ聞こえない状態になっております。
完成したのでいつものようにテストを行います!
結果ですが無音状態で37.3dbで、叩いて防音室内100.7dbです。
教室側で69.1db、リビング側で60.9db、ガレージ側で58.3db、里道側で65.7dbでした。
今までの結果を表にしてみました!差分だけ見ててもいまいちピンとこなかったので、無音状態からテストMAX値の差を1として、各場所における差分を比例で表しました。
室外だけで見ると1回目が0.44として、44%ぐらいになっているのに対して2回目が0.41なので41%、3回目が0.33として33%と少しずつ防音性が上がっていることが一応数値でも確認できました。まぁあくまでも参考程度ですが!笑
掛かった経費は次回まとめて掲載します。長くなってきたので一旦閉めます!