前回までに窓を塞ぐのと勝手口を使って部屋の仕切りを製作しました。残る開口部のリビングへ出る扉を塞ぐ工事にかかります。
どう塞ぐか検討した結果、2×4材を横に使用してその内部に50㎜(後日85㎜タイプと判明)のグラスウールを入れることにしました。2×4材の横で使う場合、約38㎜となりますので、グラスウールを押し込む形になりますが手で押さえた感じ行けそうなのでやってみることにしました。
前回勝手口の間仕切りの壁に使ったグラスウールは、教室の天井に乗っていたやつが丁度幅があっていたのでそれを一時的に使用しました。教室の天井裏は後日、入れなおせばよいのと横幅は、置くだけなので気にすることもないので臨機応変に使用することにしました!
今回使用するグラスウールは、屋根裏収納を製作し、その後、屋根裏に床や壁をきちんと設ける予定で、断熱用にと購入しておいたものを使用することにしました。勝手口同様10年以上前の物で、当時、東北大震災で材料が高騰したうえ品薄であったので残っていた断熱材を、気が向いたら工事ができるようにと購入した記憶が残っております。ちなみに値札が貼ってありましたが9800円と今の価格帯よりかなり割高なのがうかがえます。こちらもようやく日の目を見ることに!(後日、色々調べたらこの商品、グレードの高い製品のようで、恐らく普及品が品薄で高額な商品が残っていたのを購入したと思われます。)
作業しやすいように既存の扉を一時的に撤去し、工事開始!
ちなみに工事は、わかりやすいようにパート毎に分けて書いていますが、実際は、同時並行しながら作業を進めております!1つの事ばかりだと気がめいりますから!特に石膏ボードを採寸しながら切断する作業は、電ノコ等機械で切断すると激しく粉を撒き散らかし、良いお天気だとお布団とか干されていて近所迷惑になるので基本手切りで行うので、かなり集中力を要し、ヘトヘトになります!笑
なので上の写真を見ればわかる通り、勝手口の周り等まだ施工されてない状態が写っています。
今回入れるグラスウールは、395㎜タイプなので、間隔がそれぐらいになるように仕切り板を設けていきます。
こちらのドアを封鎖するにあたって3帖用の部屋の照明スイッチがその入り口付近にありますが、もう使うことはないので、工具箱に転がっていた安いタイプの3路スイッチに交換して、中に押し込みニードルフェルトで隙間を塞ぎ、石膏ボードの端材から、この穴に合うように切り取り、木工ボンドとシール材で塞いでおります!
このようにこの部屋で使用されているコンセントとかは、防音処理の為、制振シートやニードルフェルトで囲うつもりなので、一旦すべて塞ぐ作業を行っております!
コンセントのプレートを外して内部を確認し、中継の場合は、送り線を外し電気を遮断しておきます。
キッチン用にアース付きの専用コンセントもありますので天井の点検口より確認したりしながら適切に処理を行っておきます。天井内で作業するのに、使用しなくなったスノボの板を使って、天井内を移動して作業を行っています!これが無いと天井をぶち破ってしまう可能性とグラスウールの袋とか破る可能性が高いので、野縁に対してまたぐ形で置いてその上を移動しています!
プレートを外して中身を確認!アース線が送られています!
一体型のコンセントなので、単独のコンセントと2分岐端子で線を組み替えます!
もちろんこの電気工事には、何度も書いておきますが 、AC100Vの配管工事には、必要な資格を持っていないと出来ませんので、無い方は、第二種電気工事士等の資格を取る必要があります。
スイッチの時と同じようにコンセントとかを中に入れて、ニードルフェルトで隙間を埋めて、石膏ボードの端材から、この穴に合うように切り取り、木工ボンドとシール材で塞いで完成!すべて不要なコンセント類を処理していきます。
ドアの加工に戻ります!
1.2㎜の制振シートを貼って、その上から12.5㎜の石膏ボードを貼ります!
横の仕切りに合わせて上、下2枚で大きさを合わせこみます。ビスで固定しコーキングで隙間を埋めてリビング側の施工は完了!
もう閉鎖され自由に行き来できませんので、防音室に回り込みます。嫁が風が通らない!と嘆いていますが、気にせず黙々と作業を続けます!(;´Д`)
グラスウールを寸法にはまるようジャストサイズで切っていきます!結構、グラスウールの切断は厄介ですので、手袋、マスク、ゴーグル着用で行い、飛散しないようにと広がりすぎないようにカット部にテープで養生しながら、タッカーで留めていきます!
50㎜(私の勘違いで後日製品が入っていた袋をよく見ますと85㎜の製品でした、かなり無理して押し込んでました)の製品ですので、38㎜には少し無理がありましたが、面で押してみるときっちり収まるので、邪魔くさいですが仕切り毎に石膏ボードをカットして対処することにしました。制振シートをこの上にまず貼ります。結構浮きうまくいけるか少し不安になりますが、とにかく左官とかで使うコテ台を使って押し込んでいきます!1点に力が集中すると石膏ボードが割れる可能性が高いので力を分散する為に使用しました!
残り2枚も同じように格闘し、最後は制振シートも微調整して完成させます!
隙間をコーキング材で埋めて完成!
外してあった扉を元に戻しますが、そのままではハンドルが壁に干渉しますので外しておきます。それにハンドルがあると人は、動かそうとするので撤去します!上下左右の隙間を、上下は隙間テープ、左右はエプトシーラを貼って扉を戻します。外したハンドル穴もエプトシーラを丸めて穴を塞いでおきました!穴がむき出しなので、わかりにくくする装飾を検討しようと思います!
塞がりましたので冷凍庫を設置しなおします。
効果は絶大で、冷蔵庫のコンプレサーの音も鳴っているかわからないぐらい防音されております。テレビの音も天井や他の壁からの回り込みでうっすら聞こえる感じで明らかな防音効果が確認できました!グラスウールの効果と、もともとこの扉自体も結構な重量があり上下左右の隙間を塞ぐことで防振防音性能に貢献しているものと思われます。
床部も並行しながら施行していきます。
床にまず1.2㎜の制振シートを全面に貼ります。貼ると言っても端っこやつなぎ目の隙間にコーキング材を用いて施工しました。巾木にも1.2㎜の制振シートを貼っていきます。こちらはタッカーで留めていきます!
床面の制振シートの上に910×910×3の防音Dマットを置いて行きます。
このシートは床に設置する面がピラミッド状の凹凸がありいかにも制振しそうなので使用してみることに!
その上に300×300×35のカラーブロックを並べていきます。1つ約6㎏とそれなりの重量がありますので防振の効果が期待できそうです。車のデッドニングでもそうですが低音部の制振に重さのあるレジェトレックスを使いますが、振動を抑えるには重量が必要となりますので重いもので一番コストがかからずかつ現実的なものを検討しました。
コンクリートブロックも候補にあげましたが天井高を確保したかったのでこれぐらいの厚みにしておきました。
最初ブロックどおしをつける形で施工して、その上にタイルカーペットを敷いて上を歩いたのですが、ブロックがこすれあう音が気になりブロックとブロックの間にも1.2㎜制振シートを挟むようにしておきました。これにより音もなく自然な感じでかつ気のせいかはわかりませんが床の硬性も感じれる気がしたので、これで行くことにしました! タイルカーペットは、昔リビングで敷いていて使わなくなった倉庫保管品が大量にあるのでこれを2段重ねて一次床とする予定です。タイルカーペットは、ゴム部もしっかり重さもあり制振及び、カーペット部で消音効果も期待できそうです!
端の処理を検討すべく、ブロックを仮置きして状態を確認していきます!
こんな感じで3帖分を埋める感じです。残りの必要ブロック数を割り出ししますが、ミニキッチンとして作っていたので、冷蔵庫を置くスペースがあり、現在は、私のビールサーバーコーナーとして利用してる場所になっている部分をどう処理するか検討に入ります!
この部分は、継続してビールサーバーコーナーとして利用する感じで、防音スタジオの入り口は、勝手口に対して斜めに施工し、黒い制振シートの範囲までをブロックエリアとして、このエリアはブロックエリアとの高さ調整で木材で下枠を組んで施工する予定です。
勝手口の表側の教室側も仕上げていきます。
制振シートを採寸しながら隙間なくタッカーで留めていきます!
石膏ボードの端材からぴったり収まるように、手切りでカットして、カンナで寸法を詰めてできるだけ隙間なくビスで固定していきます!
何とか完成!こちらの面は、しばらくこの状態で、防音室の状況に応じて、必要があれば、この面に対して、1.2㎜制振シートと12.5㎜もしくは9.5㎜の石膏ボードで施工し、最終は、漆喰等でコテ塗りしようかと予定していますので放置!
なので既存の壁面に対してツライチになるよう施工できております!
この勝手口ですが、レバーを押し上げることで、グレモンハンドルと同じように、扉をパッキンに押し付ける機能がありその状態で、作業中に何度か配達の方が、チャイムを鳴らされているのをスルーしかける程、遮音されています。たまたま1万円で安く譲ってもらえたので良かったですが、正規にこの扉を買うとなるとビックリする値段だと思われます!もちろん断熱仕様で2重窓で結構な重さがあり、勝手口なので遮音性に関してもそれなりに備わってるものと装着し使ってみてそう感じました!
一応、この時点での騒音テストも行っておこうと、小口径の簡易セットを組んでテストすることに!ちなみに防音工事をするきっかけは、ギターやってる弟の協力のもと、このセットで8帖の教室で叩いて周辺に対する騒音状態を確認したのがきっかけだったのです!その時、前面の道路でも、隣の里道はもちろん、神社の敷地ですら、どこで爆音のコンポを鳴らしてる車が通ってるのかと思うくらいの振動音が鳴ってるというか響いており、これでは完全に近所迷惑でクレーム間違いなし!と判断した為です!
その時と同じ構成で組みました!パールのリズムポッドに、消音ヘッドを普通のヘッドに交換して鳴る状態にしたもので、バスドラは、13インチ、フロアタムとして10インチタム、スネアはヤマハ製のウッドシェル10インチ、ハイハットは13インチでトップは、K Zildjian、ボトムは、旧Zildjian Gen16で、シンバルは、Zildjian16インチを使用でテスト!
結果は、前面道路では、なんか音が鳴ってるかな?ぐらいで里道の方に向かうと前回と同様響いてきますが、前回より少しマシになってる感じです。恐らく窓を塞いだことによる効果と思われます。3帖の部屋を塞いだことによる効果がそれなりに感じられました。
今の状態は、ただ開いていた部分を塞いだだけの状態ですのでこの後に行う、壁に対する制振シートとニードルフェルトの効果に期待です。
これまでにかかった費用です。